古墳つぶして藤原京造営
藤原京(694~710年)の中枢部・藤原宮(奈良県橿原市)で、古墳の周溝跡が見つかり、調査した奈良文化財研究所が6日、発表した。
すぐ近くからは宮造営期の溝も確認され、同研究所は「宮の造営に伴い古墳が壊されたのだろう。都ができる前の景観を知る上で重要な手掛かりだ」としている。
周溝跡は、約15メートル分見つかり、幅は1・5~2メートル。溝からは埴輪の破片や土器も見つかり、年代は確定していないが直径12~15メートルの円墳とみられる。周溝跡が見つかったのは藤原宮の大極殿院跡で、中央に天皇が儀式を行う大極殿があった。
現地説明会は8日午後1時半から。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。