ヘーゲルの自筆書き込み本を発見
ドイツの哲学者ヘーゲル(1770~1831年)が自身の初版本に当時の書評を抜粋して書き込んだ本が、都内の古書店で見つかったことが20日、寄川条路・明治学院大教授の調査で分かった。
寄川教授によると、今回見つかったのはヘーゲルの最初の著作「フィヒテとシェリングの哲学体系の差異」(通称「差異論文」、1801年)。本の表紙を開いた部分などにドイツの「エアランゲン文芸新聞」に02年に掲載された同作への書評の一部を書き込んでいた。ドイツのへーゲル文庫所長もヘーゲルの自筆と確認。
元陸軍獣医学校校長、今泉六郎博士が1890年代のドイツ留学時に入手したとみられる。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。