京都・宝蔵院、一切経版木を公開
京都府宇治市にある黄檗宗大本山の万福寺塔頭の宝蔵院で30日、彫られてから330年以上たった重要文化財「鉄眼版一切経版木」が報道陣に公開された。今も印刷に使われている。
宝蔵院によると、仏教聖典を集めた一切経(大蔵経)の版木は、肥後(熊本)生まれの江戸時代前期の僧、鉄眼が1681年に完成させた。約6万枚あり、うち重要文化財は約4万8千枚で、1枚の大きさは縦約26センチ、横約82センチ、厚さ1・8センチ。
字体は明朝体で彫られ、明朝体が広まるきっかけとなった。経文を左右に200字ずつ分けた配置から、印刷されたものは現在の原稿用紙のルーツともいわれる。
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