平安時代も「出世したい」
鳥取市大桷の大桷遺跡で、「位能上(くらい よく あがれ)」と判読できる文字が記された平安時代前期(9世紀)の墨書土器が出土し、鳥取県教育文化財団(同市)が16日発表した。
同遺跡からは役人のベルト飾りなど役所跡だったことをうかがわせる出土品が数多く見つかった。財団の担当者は「当時の役人が出世願望を記した可能性がある」と話している。
この土器は直径約12・8センチ、高さ約4・8センチ。底面の表と裏に「位能上」と墨で書かれていた。食器として使われていたとみられ、一部は欠けていた。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。