全身緑のコケ人間が出没
全身を緑のタイツや帽子で包み、顔まで緑に塗った「リアルコケくん」と名乗る人々が、東京・原宿に出没している。ときには20人以上が列になって、若者や外国人観光客でにぎわう竹下通りを練り歩き、異彩を放っている。
彼らは甲高い声で「コケ、コケ」「イェーイ」と叫んで人混みを進み、頼まれれば記念撮影に応じる。買い物客らの反応は「何あれ?」「やばい」「かわいい」という驚きや好意的な言葉から、「何を言いたいのか意味不明!」という辛口の感想までさまざまだ。
リアルコケくんの目的は、コケのキャラクター「KOKEくん」をPRすること。KOKEくんは、ゼニゴケやタマゴケなど8種類。ぬいぐるみや靴下、ポーチ、絵本といった商品があり、小学生向けから大人向けまでさまざまな女性ファッション誌で紹介された。
まだブームというにはほど遠いが、コケだけに人気は「じめじめと増殖中」だとか。大人数での練り歩きは、ファンが無料参加できるイベントも兼ねており、顔に塗る絵の具や衣装を主催者が用意。ホームページで予定を知らせている。
KOKEくんとリアルコケくんを手掛けるキャラクタープロデュース会社「リプロモ」(東京)の斉藤翔社長は「ハローキティを超えるぐらいの世界的な人気キャラクターにしたい」と大きな夢を打ち明けた。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。