柳原白蓮の心境表す書簡発見
歌人の柳原白蓮(1885~1967年)が、1921年10月20日に社会活動家の宮崎龍介と駆け落ちした「白蓮事件」の直後と約1年後に心の揺れや希望を率直につづった書簡が見つかった。いずれも新資料とみられ、14日から東京都千代田区で始まる「古典籍展観大入札会」に出品される。
宛名が「龍様」と書かれ、事件直後の21年11月2日消印の手紙は無署名。だが歌人で白蓮研究者、国学院大などで講師を務める中西洋子さんは「癖などから、白蓮本人の筆跡とみて間違いないだろう。心の強さ、龍介への深い信頼感などを読み取ることができ、当時の心境が垣間見える貴重な資料だ」と分析する。
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