三浦綾子文学賞、河崎さんが受賞
北海道旭川市の三浦綾子記念文学館で10日、ことし1回限りで設けた「三浦綾子文学賞」の最終選考があり、別海町の酪農家河崎秋子さん(35)の「颶風の王」が受賞作に選ばれた。来年春にも出版される予定。
明治時代に東北から北海道に渡った家族の、馬との関わりを6世代にわたって描いた。河崎さんは「三浦さんは北海道で物を書く者にとって、神様のような人。賞はおそれ多いが光栄」と話した。
選考委員の一人で現代詩作家の荒川洋治さんは「時代ごとに文体を変え、表現が時代に寄り添っている」と評価した。
三浦さんの代表作「氷点」の発表50年記念の同賞には170作品の応募があった。
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