知恩院御影堂に兵隊描いた落書き
京都府文化財保護課は27日、修理が進む京都市東山区の知恩院の御影堂(国宝)から、兵隊などを描いた明治時代の落書き十数点が見つかったと発表した。
文化財保護課によると、明治の修理は1907~10年に行われ、落書きは当時の工事関係者によるものらしい。屋根を支える骨組みに、銃を持って進む兵隊2人のほか、女性の横顔や本居宣長の歌、「明治四拾貳年」(1909年)の字などが白墨や墨で描かれていた。
修理は日露戦争(1904~05年)のすぐ後で、担当者は「戦争が身近だった当時の世相を表している」と話している。
修理現場の公開は11月1、2日の午前10時~午後4時。
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