京都・南座の「まねき書き」
京都の歳末の風物詩、南座(京都市東山区)の「吉例顔見世興行」を前に、出演する歌舞伎役者の名を看板いっぱいに書き込む「まねき書き」が7日、京都市左京区の妙伝寺で報道陣に公開された。
太く丸みを帯び、板全体を埋めるように書かれた「勘亭流」と呼ばれる独特の書体には「隙間なく客が入るように」と大入りへの願いが込められている。墨書は1996年から昨年まで川勝清歩さん(81)が担当したが、今回からは弟弟子の井上優さん(69)が引き継いだ。
井上さんは長さ1・8m、幅30cm、厚さ3cmの板にまたがり、日本酒を混ぜた墨で何度も筆を入れ、力強い線を作り上げていった。
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