旧水戸藩校「弘道館」が全面復旧
東日本大震災で損壊した旧水戸藩校「弘道館」(水戸市)の復旧工事が完了し、記念式典が27日開かれた。茨城県の橋本昌知事は「震災復興の象徴として親しまれる存在になるよう願っている」とあいさつした。
震災の約7カ月後から庭園は公開していたが、同日から建物内も見学できる。4月6日まで入場無料。同じ敷地内にある、建学精神を刻んだ石碑「弘道館記碑」と孔子廟も、同日まで限定で公開する。
弘道館は江戸時代末期、9代藩主徳川斉昭が創設。斉昭の子で15代将軍慶喜も学んだ。儀式と試験が行われた正庁や、大政奉還後に慶喜が謹慎生活を一時過ごした至善堂は、国指定の重要文化財。
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