和田彩花が絵画案内本
女性アイドルグループ「スマイレージ」リーダーの和田彩花が、初めての著書「乙女の絵画案内」(PHP新書)を刊行した。古今東西の名画に対するあふれる思いだけでなく、「わたし…仏像さんが大好きなんです」と禁断の愛の告白もした。
美術鑑賞の楽しさを知ったきっかけは、15歳のときに偶然立ち寄った美術館。「印象派の父」とも呼ばれる19世紀のフランス人画家マネの展覧会を見たことだった。
「それまで西洋の絵画といったら明るくきれいな風景画のイメージでしたが、展示されていたマネの絵は真っ黒な絵ばかり。びっくりしたけど、新しい世界にワクワクしちゃって、一気に興味が湧きました」
以来、多忙なアイドル活動の傍ら、美術館巡りに励み、ついには大学で美術史を学ぶまでに至った和田。今回の本ではマネをはじめ、ルノワールや黒田清輝らが描いた「乙女」の作品を「かわいい」をキーワードに徹底解説。「18世紀のフランスに宮廷アイドルが存在したら…」といった妄想から、黒田の代表作「湖畔」をめぐる本格論考まで披露している。
次回は絵画と同じぐらい大好きな仏像に関する本を執筆したいと瞳を輝かせる。「西洋の絵画もいいけど、日本にも世界に誇れるものがあると多くの人に知ってほしいな。おすすめは広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像と、法隆寺の釈迦三尊像です!」。アイドルは基本的に“恋愛禁止”だが、お相手が仏像ならファンも安心かも。
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