コソボ、日本贈呈楽器で初演奏会
【プリシュティナ共同】1990年代後半の民族紛争で荒廃したコソボの首都プリシュティナで12日、コソボ・フィルハーモニー交響楽団が同国の文化復興を願い、日本から贈られた楽器を使って、初の正式なコンサートを開いた。
同フィルは旧ユーゴスラビア時代に地元放送局の交響楽団として活躍。コソボの独立をめぐりアルバニア系とセルビア系住民が対立する中、90年にセルビアの治安部隊に楽器や楽譜を奪われるなどして解体した。
紛争後の2000年に再結成、08年に独立を宣言したコソボ唯一の国営楽団だ。しかし、楽器の不足で単独では演奏会が開けず、日本政府が楽器87点を贈呈した。
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