岩手・黒石寺で奇祭の蘇民祭
豊作や無病息災を願って、下帯姿の男衆が護符の入った麻袋を奪い合う奇祭「蘇民祭」が6日夜から7日朝にかけ、岩手県奥州市の黒石寺で開かれた。
祭りは雪が降りしきる中、午後10時ごろ始まった。「ジャッソー、ジョヤサ」と男たちが掛け声を上げながら水や火の粉をかぶって身を清め、観客が見入った。
佳境は日が変わった午前5時。約100人が本堂に集まり、御利益があると伝わる「蘇民袋」を奪い合った。1時間以上に及ぶ争奪戦を制した同県金ケ崎町の会社員石川光夫さん(36)は「何とか取りたいという気合があった。みんなが幸せになってほしい」と話した。
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