正倉院で「開封の儀」
聖武天皇の愛用品やシルクロードを経て伝わった奈良時代の宝物を納めた奈良市の正倉院で2日、宝庫の扉を開ける年に1度の「開封の儀」が行われた。
午前10時すぎ、勅使の池田憲治侍従ら約20人が手や口を水で清めた後、宝庫の正面玄関前の階段を静かに上り、扉に結ばれた麻縄をはさみで切り、勅封を解いた。
宮内庁正倉院事務所は11月28日の「閉封の儀」までの間、防虫剤を入れ替えたり、宝物の点検や手入れを行ったりする。
今年は、麻の布を特別に調査するほか、肘掛け「紫地鳳形錦御軾」のレプリカ作製に向けて事前調査も実施する。
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