東大寺、金剛力士像の修理始まる
奈良市の東大寺で6日、南大門に置かれている2体の木造金剛力士像(国宝)の修理作業が約20年ぶりに始まった。口を開けた西側の阿形像から取りかかり、高さ8メートルを超す像の周りに作業用の足場を組む。
12月には拝観を再開する予定で、口を閉じた東側の吽形像は2015年度に作業する。
作業開始にあたり、筒井寛昭別当が、阿形像の前で像の魂を抜く儀式を行い、修理の担当者らが見守った。約2カ月かけ、汚れやほこりを取り払い、樹脂やにかわによる剥がれ止めを行う。
2体の像は1203年、運慶・快慶を中心とする仏師集団が寄せ木造りの技法で制作した。
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