抽象画家の辰野登恵子さん死去
色彩豊かな抽象絵画で知られた画家で多摩美術大教授の辰野登恵子(本名中登恵子)さんが29日、転移性肝がんのため東京都杉並区の病院で死去した。64歳。長野県出身。 日本の現代絵画を代表する作家の一人。東京芸術大大学院修了。米国の抽象表現主義やミニマルアートなどの影響を受け、独自の絵画空間の表現を追求。積み重ねた箱のような連続的な形態などを用いて、新しい理知的な表現を展開し、後続の画家たちにも影響を与えた。1996年、芸術選奨文部大臣新人賞受賞。
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