チャンパのつぼか、堺市で初出土
堺市堺区の堺環濠都市遺跡から出土した土器片が、17世紀のベトナム中南部で作られた施釉四耳壺と分かり、17日、堺市博物館が発表した。この地域には当時「チャンパ王国」が存在していたとされ、ここで作られた四耳壺が、国内で確認されたのは初めて。
慶長年間(1596~1615年)には日本からチャンパ(占城)に朱印船が渡航しており、徳川家康も国王に親書を送ったという。同博物館は「交流を裏付ける証拠で、実態が不明な王国を解明する手掛かりになるかもしれない」と話している。
博物館によると、1615年の大坂夏の陣の前哨戦で被災した焦土層から2012年に出土した。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。