原爆作家、原民喜の手帳を寄託
原爆作家、詩人として知られる原民喜(1905~51年)が、広島で被爆した直後の惨状を書き残し、小説「夏の花」の基になった手帳を、おいの原時彦さん(80)が18日、広島市中区の原爆資料館に寄託した。
この手帳を含め原爆文学作品の資料について、広島市の市民団体が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産への登録を目指している。登録には保管方法に条件があり、時彦さんは資料館への寄託を決めた。
原民喜は現在の広島市中区で被爆。翌日に野宿した広島駅近くの神社と、その後の避難先で見た悲惨な光景を手帳に細かく記している。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。