天智天皇陵に立ち入り調査
宮内庁が天智天皇陵として管理する京都市山科区の御廟野古墳(7世紀後半)を20日、日本考古学協会など考古学、歴史学関係の団体の研究者が立ち入り調査し、墳丘の様子などを観察した。
陵墓は天皇や皇族の墓として立ち入りが制限されているが、御廟野古墳は1970~80年代に宮内庁が外形を調査し、実測図や写真を公表。それまで方形壇の上に円丘を築いた「上円下方墳」と考えられていたが円丘部は八角形だったことが判明している。
同庁発行の書陵部紀要などによると、方形壇は一辺70メートル以上。墳頂部には切り石が八角形に並び、斜面や裾部には葺石や張り石とみられる石が多数あった。
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