東大寺でお水取り始まる
奈良時代から続き、修二会(お水取り)と呼ばれる仏教修行の本行が1日、奈良市の東大寺二月堂で始まった。古都に春の訪れを告げる行事とされ、たいまつの炎がお堂の舞台に浮かび、火の粉が降り注ぐと参拝客から歓声が上がった。
たいまつは、お堂にこもる11人の僧侶「練行衆」の足元を照らす道明かり。午後7時すぎ、長さ約6メートルのたいまつを担いだ付き人の童子が練行衆をお堂に先導。舞台の欄干から豪快に振り回すと、勢いよく火の粉が舞い散った。火の粉をかぶると1年を無病息災で過ごせるとされる。
修二会は752年に始まり、今回で1264回目。
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