奈良・春日大社で「木作始式」
奈良市の世界遺産・春日大社で1日、20年に1度の本殿などの修理「式年造替」の事始めに当たる「木作始式」が行われた。社殿などの修理は2007年から始まっているが、メーンの国宝本殿と宝庫の修理に入る。
式は本殿前の幣殿で開催。神職や一般客ら約270人が見守る中、修理を担当する装束姿の職人ら約20人が、順に大きな棟木4本に大工道具のちょうなを3回ずつ当てたり、屋根のふき替えに使う檜皮の束を棟木に置いてひもでくくったりした。
式年造替は神様の住まいの本殿の修繕や調度品などの新調をし、古式にのっとり祭儀を受け継ぐ行事。創建以来約1200年続き、今回で60回目。
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