織田作之助の最晩年の小説発掘
「無頼派」の作家・織田作之助(1913~47年)が最晩年に書き、専門家にも存在を知られていなかった小説が、戦後の占領期に京都で発行されていたローカル雑誌「国際女性」に掲載されていたことが21日分かった。
見つかった小説は「四つの手記」。皮膚美容院を経営する女性「私」の物語で、全集や単行本には収録されていない。「国際女性」46年9月の2号に連載第1回が掲載されていた。
立教大の石川巧教授(日本近代文学)によると、雑誌自体が存在をほとんど知られていなかった。石川さんが昨夏、金沢の古書店で4号を見つけ、その後、東京の日本近代文学館の所蔵資料から2号を発掘した。
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