フランスなど欧州で製作された映画の老舗配給会社、フランス映画社(東京)が東京地裁から破産手続きの開始決定を受けていたことが19日、分かった。負債総額は約3800万円。
1968年に設立。「ベルリン・天使の詩」「勝手にしやがれ」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」など往年の名作を国内のミニシアターを中心に配給してきた。
映画文化の重要な一角を担い、年商3億円超の時期もあった。大島渚監督らの国内映画の海外輸出も手掛けた。
しかし近年は映画ファンがハリウッド大作や国内の娯楽映画に傾斜し、苦戦を強いられていた。ことし8月末から事業を停止していたという。
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