【北京共同】「平和な空気の中で再会のよろこびを得たい」―。中国の作家、魯迅の弟で中国文学者の周作人(1885~1967年)の遺族が保管していた周宛ての書簡には、谷崎潤一郎ら日本の文豪の戦争に対する複雑な思いや日中友好への願いがつづられていた。周の孫、周吉宜さん(65)が25日、資料の一部を共同通信に公開した。
書簡の整理に当たった弘前学院大の顧偉良教授によると、保管されているのは書簡約1400通。島崎藤村らの直筆の書簡、志賀直哉の年賀状なども見つかった。
谷崎が60年代に記したとみられる書簡では「不愉快」という言葉を何度も使い戦時中を回顧。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。