重源の依頼裏付ける古文書発見
高野山・金剛峯寺(和歌山県高野町)が所蔵する仏師・快慶作の「執金剛神立像」(国重要文化財)の内部から「建久八(1197)年」や、鎌倉時代に東大寺を再興した僧・重源を示す「南無阿弥陀仏」と記した古文書が見つかり、高野山文化財保存会が26日、発表した。
重源が自らの活動を記した記録「南無阿弥陀仏作善集」に高野山の寺に納めた仏像として「執金剛身深蛇大将像」などの記述があり、今回の古文書も仏像が重源の依頼で作られたことをあらためて裏付けるという。
像は木造で高さ約1・5メートル。2011年には内部から仏師が快慶であることを示す墨書も見つかっていた。
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