栃木の車塚古墳、周囲に須恵器
栃木県壬生町教育委員会は5日、国指定史跡の円墳「車塚古墳」(同町壬生甲)を囲む2重の堀(周溝)の斜面から、須恵器のかめの破片が見つかったと発表した。調査を担当した茨城大の田中裕教授(考古学)によると、2重の周溝の間に土を盛った「周堤」上に並んでいた須恵器が、落下して壊れたとみられる。
古墳の周堤に須恵器が配列されるのは全国的にも例がなく、専門家は「古墳時代の研究に大きな影響を与える」と指摘している。
同教委によると、車塚古墳は7世紀の古墳時代終末期に造られた3段の円墳で直径84メートル。
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