「ベルばら」特別上映も
代表作「シェルブールの雨傘」の公開から50年、日本でも人気が高いフランスの映画監督ジャック・ドゥミ(1931~90年)の全体像に迫る展覧会「ジャック・ドゥミ 映画/音楽の魅惑」が、東京・京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターで開催中だ。
パリのシネマテーク・フランセーズで昨年開かれた展覧会の初のアジア巡回展。写真や映像、美術デッサン、製作資料を多数展示し、ドゥミの生涯と業績をたどる。27日には、日本との合作映画で現在は上映機会がほとんどない「ベルサイユのばら」(78年)の特別上映会も開かれる。
ドゥミの分身ともいえる作曲家ミシェル・ルグランの音楽が流れる会場には、フランス製大型ポスターの前で写真撮影できるスペースも設けられ、多彩な展示を楽しめる。12月14日まで。
港町ナントに生まれたドゥミは、61年に長編デビュー作「ローラ」を発表。カトリーヌ・ドヌーブ主演のミュージカル映画「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」で、世界的な人気を集めた。妻は映画監督のアニエス・バルダ。
この展覧会に合わせ、「ローラ」や遺作「想い出のマルセイユ」など6作品の特集上映「ジャック・ドゥミ、映画の夢」が13~26日、東京・市ケ谷のアンスティチュ・フランセ東京で行われる。
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