四天王寺(大阪市天王寺区)で聖徳太子の法要に使われる厨子が、豊臣秀吉に寄進されたものとみられることが23日分かった。「文禄七(1598)年」との墨書に、豊臣家の家紋に使われる桐花があしらわれていた。寺は1576年の織田信長による石山本願寺攻めで焼失。秀吉が1594年から再建したとの寺の記録を裏付けるという。現在は修理中で一般公開されていない。
四天王寺によると、厨子は高さ約2・8メートル、幅約1・6メートル、奥行き約0・8メートル。境内の六時堂に安置されている。厨子には同寺を創建した聖徳太子の御影(肖像画)があり、毎年行われる法要に使われていた。
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