石牟礼道子さんの初作品か
水俣病患者の世界を描いた「苦海浄土」で知られる作家石牟礼道子さん(87)=熊本市在住=が書いたとみられる未発表の短編小説「不知火をとめ」が見つかったことが27日分かった。石牟礼さんの第1作とみられる。
石牟礼さんの執筆活動を支援している日本近代史家渡辺京二さん(84)が、昨年11月に解体された熊本県水俣市の石牟礼さんの旧宅で発見した。東京の藤原書店が作品を収めた単行本を11月に出版する。
1959年に懸賞に応募した「舟曳き唄」が小説の初作品といわれているが、藤原書店によると、「不知火をとめ」の末尾に「昭、二二、七、三」とあり、47年に執筆されたもようだ。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。