福岡で9世紀の神像確認
福岡県太宰府市の民家で一木造りの神像が見つかり、九州歴史資料館(同県小郡市)が22日までに9世紀(平安時代前期)の作と確認した。資料館は「九州最古とみられ、京都や奈良以外でも神像を使った信仰が盛んだったことを示す貴重な発見だ」としている。
資料館によると、神像は台座も含め高さ55・6センチで、木材はカヤとみられる。男性貴族の姿で、衣に赤色、冠に黒色などの彩色が施されていた。顔が大きく量感のある体形で、衣のひだを鋭く彫っており、松尾大社(京都市)の9世紀の神像と似た特徴を持つ。
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