半世紀近い歴史を持ち、賃料滞納で2月3日に建物の明け渡しが決まっている名古屋唯一の常設寄席、大須演芸場(名古屋市中区)で31日、最後の通常公演が行われた。ファンからは「心に穴が開いたようだ。寂しい」との声が上がった。
昨年秋に閉鎖決定が報じられてから、10人前後だった平日の平均客数は約100人に増加。31日までの10日間は連日大入り満員で、この日も100人以上の観客が詰めかけた。
公演では、落語家や講談師など17組の芸人が次々舞台へ。演芸場の歴史をテーマにした新作落語などで楽しませ、最後は赤穂浪士の装いで芸人が登壇した。
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