プロレスマスクの博物館誕生
プロレスの聖地にマスクが集結―。歴戦の覆面レスラーたちがかぶった貴重なマスクを紹介する「プロレス・マスク・ミュージアム」が、後楽園ホールに近い東京・水道橋にオープンした。
「獣神サンダー・ライガー」「ストロングマシン」といった日本選手から「ザ・デストロイヤー」「マスクド・スーパースター」などの海外選手が着用した約200点のマスクが、所狭しと並べられている。
ミュージアムを運営するのは、同じビル内でマスクやグッズを販売する「プロレス・マスク・ワールド」社長でマスク職人の中村之洋さん(47)。少年時代に初代タイガーマスク(佐山サトルさん)の強さに憧れ、独学でマスクの作り方を身につけた。
「高校生のころ、人づてにタイガーマスクを入手して構造や素材を知り、何枚も自作しました。タイガーマスクはデザインも複雑で自然と技術が高まりました」と振り返る。品質と情熱が評価され、現在は佐山さんの覆面作りを任されるまでになった。「今でも夢のよう。表情とかぶり心地を重視して作っています」
土日、祝日のみの開館で、入館料は500円。佐山さんの使用済みマスクや資料を集めた「佐山サトル館」も併設している。問い合わせは「プロレス・マスク・ワールド」、電話03(6261)1988。
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