作家の坂東真砂子さんが死去
伝奇的なホラー小説で知られる直木賞作家の坂東真砂子(ばんどう・まさこ)さんが27日午前、高知県内の病院で死去した。55歳。高知県出身。葬儀・告別式、喪主は未定。
奈良女子大卒業後にイタリアに留学。帰国後に童話作家となり、1993年に刊行した「死国」が、ホラー小説ブームのさきがけとして注目された。後年、同作は映画化もされた。
日本の土俗信仰や伝統的な習俗などに物語の題材を求めた。96年に「桜雨」で島清恋愛文学賞を受賞。97年には明治末期の雪国を舞台にした「山妣」で直木賞を受けた。
他に「曼荼羅道」で柴田錬三郎賞を受賞。
昨年から舌がんの治療を受けていた。
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