原爆ドーム初の耐震補強へ
広島市が世界遺産・原爆ドーム(同市中区)の耐震補強工事を初めて実施する方針を固めたことが24日、分かった。工事の設計に向けた予算を2014年度当初予算に計上、15年度以降に始める予定。
広島市は、原爆ドームの耐震性をコンピューターで解析した結果、市が想定する最大規模の震度6弱でも倒壊する恐れはないが、地震の力が特定の4カ所の壁面に集中することが分かったと、13年1月に発表していた。
これを受け、壁面の一部を抜き取り、過去の保存工事で使用した樹脂の劣化状況や強度の調査を13年5月から始め、外部専門機関で解析を進めていた。
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