がん封じ祈る笹酒祭り、奈良
青竹の筒に入れて温めた日本酒を飲んで、がん封じを祈る「笹酒祭り」が23日、奈良市の大安寺であり、寒空の下、多くの参拝客が足を運んだ。
奈良時代、長寿を保ち62歳で即位した光仁天皇にあやかった行事。不遇の時代にたびたび大安寺で青竹に注いだ酒をたしなみ、無病息災で過ごしたとされる。
がん封じを祈る太鼓の音が響く中、参拝客は「笹娘」と呼ばれる着物姿の女子学生からたき火で温めた日本酒をもらい、白い息を吐きながら口にしていた。
奈良県大和郡山市から来た主婦池田久美子さん(57)は「家族も年を取ってきたので、みんなの健康を祈りました」と笑顔で話した。
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