醍醐寺開祖像内に五輪塔
奈良国立博物館(奈良市)は1日、京都市の醍醐寺所蔵の「木造理源大師坐像」(国重要文化財)の内部に、木製の五輪塔1点を確認したと発表した。
像は874年に醍醐寺を開いた理源の等身大の彫刻。寄せ木造りで高さ83センチ。エックス線撮影で胸のあたりに高さ約15センチ、幅・奥行き5~6センチの木製五輪塔を確認した。
また五輪塔の空洞に紙包みがあることも判明。同博物館は「理源大師の遺灰や歯など大切な物が納められた可能性がある」としている。
寺の文献によると、1260年に初代の像が焼失し、その後、新たに造られた2代目とされる。五輪塔も像と同時期の作とみられる。
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