奈良、水田跡から弥生の玄米
奈良県御所市の秋津遺跡で、弥生時代前期の水田跡から当時のものとみられる玄米が出土していたことが20日、県立橿原考古学研究所の調査で分かった。
同時期の米は各地で見つかっているが、黒く劣化して分析不可能なものや、生育した水田が不明なものがほとんど。共同研究者で京都大農学研究科の稲村達也教授(栽培システム学)は「成分やDNA分析、水田調査を通じて当時の稲作の実態解明につながる」と期待している。
研究所によると、大きさは約4ミリ。昨年11月、弥生時代前期の水田の耕作土から米11粒がまとまって見つかった。
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