若草山にモノレールを設置しようと検討している奈良県に対し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)の国内委員会が「世界遺産の価値を損なう懸念がある」とする文書を送っていたことが14日、分かった。
若草山は、春日山原始林や東大寺などの世界遺産の周辺環境を保護するための区域「バッファゾーン(緩衝地帯)」になっている。県によると、文書は「モノレール設置計画が、奈良の世界遺産の顕著で普遍的な価値を損なうのではないかと強く懸念する」と記している。文書は10日付で、14日に県庁に届いた。
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