竹久夢二晩年の日本画発見
大正ロマンを代表する画家で詩人の竹久夢二(1884~1934年)が46歳の時に外遊先のハワイで描いた日本画「宵待草」が見つかったと、東京都文京区の竹久夢二美術館が3日、発表した。ハワイで手掛けた作品の発見は初めてという。
幅36・5センチ、高さ127センチで軸装されていた。着物姿の女性が丸テーブルに肘をつき物思いにふける姿が描かれ、帯は朱色で彩色されている。余白には「待てど暮せど来ぬ人を」で始まる自作の詩「宵待草」が毛筆でしたためられ、その後に「キラウイアに宵待草を/見出で今は遠き日を偲/びて/千九百三十一年五月/於布哇」と記されている。
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