法隆寺の別名「鵤寺」史料で確認
奈良県斑鳩町の法隆寺旧境内で法隆寺の別名「鵤寺」と墨書きされた奈良時代前半ごろ(8世紀)の土器が見つかり、県立橿原考古学研究所が18日明らかにした。
文献にも「鵤寺」と記した例はあるが、出土した史料で確認されるのは珍しいという。19日から同研究所付属博物館で始まる速報展「大和を掘る 32」で展示される。
同研究所によると、土器は8世紀ごろの口径約15センチ、高さ約4・4センチの須恵器。僧侶の食器として使われていたとみられ、底面に「鵤寺」と墨書きがあった。
付近は奈良時代前半に造営された法隆寺東院伽藍の一角。
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