東大寺の北限で地鎮か
奈良市雑司町の東大寺旧境内で、奈良時代の銅銭「和同開珎」を5枚納めたつぼが見つかり、県立橿原考古学研究所が10日、発表した。出土場所は、東大寺大仏殿の中軸線と当時の境内の北限とみられるラインが交差する地点で、米川裕治主任研究員は「当時の寺の範囲を考える手がかりになる。寺域全体の地鎮に関係しているのではないか」とみている。
つぼは高さ17センチ、最大径23センチで、奈良時代半ば~後期ごろの須恵器。浅い穴に埋められており、ふたは割れていたが、中に和同開珎が5枚あった。
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