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日中戦争憂う晶子の歌発見

[2014年07月11日 12:10]

日中戦争憂う晶子の歌発見

 歌人与謝野晶子(1878~1942年)の未発表歌が東京都内で見つかっていたことが11日、分かった。日中戦争が激化していく状況を憂う気持ちが詠まれている。
 歌は〈秋風やいくさ初まり港なるたゞの船さへ見て悲しけれ〉。毛筆で扇子に書かれている。東京都世田谷区の布村建さん(77)が父親から譲り受け保管していたものを、和歌文学研究者で日本文芸学会常任理事の入江春行さん(86)が鑑定し、本人の筆であることを確認した。
 布村さんによると、当時農林省技官の父親が37年8月13日、晶子と面識のある同僚と横浜市の海岸を散歩中、偶然出会った晶子に一筆書いてもらうよう頼んだ。

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