【パリ共同】指揮者の小澤征爾さん(78)は1日、パリのシャンゼリゼ劇場で、「小澤征爾スイス国際アカデミー」の塾生を率いて公演を行い、気迫のこもった指揮で聴衆を魅了した。6月28日のスイス・ジュネーブに続く演奏会で約3年ぶりの欧州公演を無事終えた。
小澤さんはバッハとバルトークの曲を指揮。約30分間椅子には座らず、時に足を大きく踏み出し、時に白髪を震わせるなど全身で音楽を表現した。
食道がんの摘出手術を受け、活動を一時休止したこともある小澤さんだが、観客のパリ在住シルビ・グラスさんは「病気をしていたなんて思えない。まるで舞っているようだった」と感心した。
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