小澤氏、3年ぶり海外公演で指揮
【ジュネーブ共同】指揮者の小澤征爾さん(78)が28日、スイスのジュネーブで、創立10年目の“スイス小澤アカデミー”の塾生25人を率いて渾身の弦楽合奏を響かせ、聴衆から異例の総立ちの拍手を浴びた。小澤さんの本格的な海外公演は、2011年のアカデミー公演以来、約3年ぶり。
食道がんの手術に耐え、腰痛にも悩んできたが、練習も、実演も全力を振り絞った。
バルトークの「ディベルティメント」は、指揮台のいすから立ち上がり全身で指揮。鋭い眼力に突き動かされるように、塾生は練習で指摘された「暗い音色」を出しきった。
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