役所と倉庫、セットで出土
福岡県粕屋町教育委員会は14日、町内の糟屋官衙遺跡群阿恵遺跡で、7世紀後半の飛鳥時代の役所「糟屋評」とみられる建物跡が見つかったと発表した。税として集めた穀物を保存する倉庫群の遺構とセットで出土しており、全国でも数例しかない発見だという。
町教委によると、建物跡は縦42・0メートル、横4・2メートルの掘っ立て柱建物など5棟で、中庭を囲むようなコの字形の配置から地方行政単位「評」の役所とみられる。大宝律令(701年)で施行された「郡」に相当する。
穀物を保存する倉庫跡は6棟が出土。穀物の重みを考慮し、床を多数の柱で支える構造となっている。
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