苑池の塀は130メートル以上
国内最古の本格的庭園・飛鳥京跡苑池(奈良県明日香村、7世紀後半)で、敷地を囲った塀跡が見つかり、県立橿原考古学研究所が14日、発表した。これまでも一部が見つかっており、今回、塀は長さが南北130メートル以上とみられることが判明。研究所は「広大な苑池の実態が明らかになってきた」と話している。
塀跡は南池を見下ろす高台にあり、七つの柱穴が南北約15メートルにわたり並んでいた。過去の調査で発見された北池付近の塀の柱穴と一直線につながった。苑池は天皇の宮殿に付属した施設と考えられており、主任研究員は「苑池と宮殿を区切る大規模な区画施設だったのだろう」とみる。
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