岡山、烏帽子かぶった人骨出土
岡山市北区の鹿田遺跡にある鎌倉時代の墓(14世紀初め)から、烏帽子をかぶった状態で埋葬された人骨が見つかり、岡山大埋蔵文化財調査研究センターが12日明らかにした。烏帽子は直径約30センチ、高さは約25センチだが先端が折れた状態とみられる。布に黒の漆が何重にも塗られていたため腐敗せず残ったらしい。
同センターの岩崎志保助教(考古学)は「かぶった状態で見つかるのは珍しい。生前の愛用品だったのでは」と話している。岩崎助教によると、これまでも遺跡から烏帽子が見つかった例はあるが、人骨と出土するのは珍しい。
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