谷崎潤一郎が詩人薄田泣菫に手紙
壱百円たしかに落手―。作家谷崎潤一郎(1886~1965年)が、原稿料100円を前借りして受け取ったと大阪毎日新聞の学芸部長で詩人の薄田泣菫に知らせた手紙が、岡山県倉敷市で8日までに見つかった。
埼玉学園大の掛野剛史准教授(日本近代文学)が確認した。
掛野准教授によると、薄田は1919年10月、大阪毎日の社員だった作家芥川龍之介から受け取った手紙で、谷崎に原稿料100円ほどを前借りさせてやってほしいと依頼されていた。
谷崎の手紙には(1919年)10月27日とあり、「先日は為替壱百円御送り下され たしかに落手いたました」と書かれていた。
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