薬師寺、心柱支える原木を東塔へ
奈良市の薬師寺で8日、約110年ぶりの解体修理が進む東塔(国宝、奈良時代)の心柱に使う原木を、東塔まで引いて運ぶ「心柱御用材曳き」が行われた。
東塔の中心を貫く心柱の内部には、シロアリの被害や腐食で大きな空洞ができており、新たな木材を製材して空洞部分を補うことが検討されている。
補足材に選ばれたのは、浜松市の天竜川沿いに生えていた推定樹齢300年のヒノキで、直径約1メートル、長さ約7メートル、重さ約4トン。巨木は安全のためトラックに載せられ、約350人の参拝者らが僧侶の掛け声に合わせて巨木に結びつけた五色の布を引っ張った。
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