大化改新生んだ広場に建物
大化の改新前に中大兄皇子と中臣鎌足が出会った「槻の木の広場」とされる奈良県明日香村の飛鳥寺西方遺跡で、飛鳥時代の簡易な建物跡が見つかり、村教育委員会が5日、発表した。大豪族蘇我馬子が建立した国内初の本格的寺院・飛鳥寺の西側で、建物跡の発見は初めて。
日本書紀によると、広場には槻の木があり、壬申の乱(672年)では、敗北した近江側の陣営が設置されたほか、天皇が外国使節らをもてなす宴を催したとされ、村教委は「乱前後の建物や供宴施設かもしれない」とみている。
見つかったのは計19の柱穴で、過去の調査で見つかった柱穴と合わせ、2棟の建物跡と判明した。
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